静電気除去システムの動作原理
 
パワー・ユニット(トランスAC100V/200V)から低電流、高電圧(7,000V)を出力し、パワー・ケ−ブルを通じイオナイジング・バーの電極に印加します。
イオナイジング・バー内部の電流制御回路により、人体に対し電気ショックがなく、静電気中和に対し最大の効率のレベルまで制御されます、そして電極針(ステンレス・ピン)からコロナ放電によって+、−の両方のイオンを発生させます。+、−両方のイオンが生成されることで+、−いずれの帯電でも中和できることになります。
つまり、帯電物がこのイオン化空気を通過するときに、浮遊イオンが帯電物の上の反対荷電(+は−)に引き寄せられ、結合して静電気を中和します。
 
イオンは電極から50mm位まで放散され、約2秒間の有効寿命を持ち、その後は、互いに結合するか、周りの空気と結合して中和してしまいます。
 
 
 
静電気による障害
 
生産性の低下
静電気は磁気と同じように物体に作用して「反発する」又は「誘引する」といった電界を発生させます。
そのため、帯電した材料は機械のフレームやローラーに 張り付いたり、反発して浮き上がったり、あるいは絡みついたりして機械的トラブルの原因となり、作業者はこのトラブルを避けるため減速運転を余儀なくされます。
 
 
ダストの引き付け
プラスチック成形材料やフィルム等、多くの製品は、その表面に高い静電気を帯び、周辺空気中のダストを引き付け、その表面に固着させます。この汚れは次の工程、または最終製品に深刻な影響を与えます。
 
 
人に対するショック
高い荷電を帯びた材料や部品等を取り扱う時に作業者は直接、間接に不快なショックを受けます。
 
 
火事と爆発
静電気は通常、非電導性材料に多く発生します、可燃性雰囲気中で電荷が急速に移動した場合、大気あるいは近接のグランドに電流をスパークさせ、火事、爆発を引き起こします。
 
 
電子部品への干渉と損傷
強い静電界や静電気の放電は電子機器に種々の干渉を引き起こします。E.O.S.(電気のオーバー・ストレス)や E.S.D.(静電気放電)はMOSやFETの品質管理に極めて 深刻な問題になっています。
 
 
 
 
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